「こんなこと、注意していいのかな?」
 「生徒はどう思うだろう」
 「下手な注意をすると、後からクレームが来ても困るな……」

 そんな気持ちで、注意することを躊躇することはありませんか。
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 以下は,ディズニー社が選ぶ「全米最優秀教師賞」(2000)に選ばれたロン・クラーク『みんなのためのルールブック(草恩社 2004.11.15)の抜粋です。
  •  1 大人の質問には礼儀正しく答えよう。
  •  2 相手の目を見て話そう。
  •  3 だれかがすばらしいことをしたら拍手をしよう。
  •  4 人の意見は考え方を尊重しよう。(何があっても,人の意見を笑ったりからかったりしてはいけない。)
  •  5 勝っても自慢しない。負けても怒ったりしない。(大事なのはベストを尽くして楽しむこと。)
  • 11 人の成績を言いふらさない
  • 12 授業中は,人が読んでいるところを目で追う
  • 13 質問には完全な文章で答えよう。
  • 14 宿題(課題)は必ず提出しよう。(期限通りに課題をこなすことを覚える。)
  • 15 授業の準備はすばやくしよう。
  • 16 宿題(課題)に文句を言わない。(やらなければいけないもの。)
  • 19 代わりの先生が来たときも礼儀正しくしよう。(自分のため。)
  • 20 授業中は許可なく席を立たない。
  • 21 先生にあいさつしよう。(名前を覚える。)
  • 22 お客様を歓迎しよう。(転校生も同じ。)(…ついでに参観者も同じだと思う…筆者注)
  • 24 しかられている人のほうを見ない
  • 25 宿題がよくわからないときは質問しよう。
  • 30 だれかが何か落としたら,拾ってあげよう。(落とした人が近くてもかがんで拾おうとするのが礼儀。)
  • 39 全員で廊下を歩くときには,おしゃべりをしない。(きびきびとした態度で規律正しく行動するのは気持ちもよい。)
  • 43 もしいじめられたら先生に知らせよう
  • 47 まちがいを受け入れよう。(間違いから学ぶ。)
  • 48 いつも正直でいよう。(尊敬され,信頼される人になろう。)
  • 49 現在を楽しもう。(かけがえのない一瞬,一日。)
                  (番号はテキストのものです。全50項目中,授業中に応用できそうなもののみ抜粋しました。)

 会津藩の日新館には「什の掟」というものがありました。
 その最後は「ならぬものはならぬものです」という言葉で締めくくられています。
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 昨今、「なぜ?」と聞いて,理由が納得できない場合は従わなくて良いというような風潮があります。これは特に悪質なクレーマーによくある傾向だそうです。(そうでなくても,「なぜ?」と聞く人ほど、やりたくない気持ちの表現であることもあるようです…ボソッ。)

 私たちは授業の総監督です。

 毅然とした態度で、授業空間をデザインする者として、
 生徒には「ダメなものはダメ!」としっかり指導したいものですね。

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