1940年代前半

終戦直前の、敗戦に至る時代です。
小学校は「国民学校」(この時期以前は「尋常小学校」)と呼ばれていました。
教科書等の戦争関連作品といえばこの時代のことです。
「防空壕」「配給切符」「空襲」等がキーワードです。

1945年(S20)の3月に東京大空襲、8月には広島原爆投下、そして9月に降伏文書が調印されます。

この頃に生まれた人は「焼け跡世代」と呼ばれ、現在70歳代です。
images (2)戦後の闇市
更に細かく、太平洋戦争中に小学校に入った39年3月生まれまでを「少国民世代」、
それ以降を「戦中生まれ世代」と呼ぶことがあります。

第二次世界大戦の悲惨さや食糧難を体験した最後の世代であり、
「少国民世代」は終戦とともにそれまでの価値観が一変する大きな変化を体験しました。
一方、「戦中生まれ世代」以降は、まだ物心がついていないので覚えていません。

「焼け跡世代」の特徴としては、
子どもの頃の体験が強烈過ぎて、「日本の文化」「歴史と伝統」「環境や社会秩序」の維持に関心が高い。同時に社会的地位や名声を得たいという価値観も強いと言われています。(意見には個人差があります。)

小学校の教材では
『ちいちゃんのかげおくり』のちいちゃん(1945東京大空襲で死亡)や、
『一つの花』のゆみ子がいます。
中学校の教材では、
『握手』の主人公「私」がこの世代と思われます。

マンガ『ゴルゴ13』の主人公デューク東郷(仮名)と『ゲゲゲの鬼太郎』の主人公鬼太郎がいます。
(ただし、おばけは歳をとりません。)

1940年代後半

日本は復員兵を迎え、空前のベビーブームが訪れました。
これは同時に、戦後の食糧難がピークを迎えたことを意味します。

そして第二次世界大戦終結後の、アメリカとソビエトを中心とする東西冷戦が激化し、
日本はアメリカの補助なしでは生きていくことが難しい時代でした。

1945年(S20)には、日本国憲法が出来ました。

この頃に生まれた人は「団塊の世代」と呼ばれ、現在65~70歳です。

このベビーブームは、段階の世代の人たちばかりでなく、その後の日本に大きな影響を与えます。

1947~1949の三年間になんと806万人が生まれたのです。
団塊の世代の人たちは、生まれた瞬間から同学年間の競争が始まりました。
そして高校生・大学生の頃に学生運動が盛んになります。
政治や社会に関心を持ち、学生運動の推進力になった人たちです。

そして社会に出てからも、人口比率が多いことから、良くも悪くも世間からの注目を浴びてきました。

この世代の特徴としては、自己中心的で自分のことしか考えていないこと、敗戦直後の高度成長などの熱気のある時代を生きてきたために攻撃的な人が多いことがあげられます。
また、子どもの頃からの強い競争心から自己主張が強い人と、多数派に付和雷同しやすい人の両極端に分かれていると言われています。(意見には個人差があります。)
いわゆる「安保闘争」はこの世代の人たちが支えました。

『盆土産』の主人公や『アイスプラネット』に登場するぐうちゃんがこの世代と思われます。

ぐうちゃんの場合は、学生時代いわゆるヒッピーになって、大学卒業後「自分探し」の旅にでも出ていたのではないかと思われます。

同世代の人物として、日本一有名なサラリーマンの島耕作さんがいます。