中東戦争を契機に、石油の価格が倍以上に跳ね上がり、物価が高騰、日本中がパニックとなりました。
右肩上がりの高度経済成長に陰りが見え始めた時代です。

この時期、校内暴力が社会的な問題となり、バブル世代はこの洗礼をうけました。

学生運動もあさま山荘事件(1972)に見られるように終焉を迎えます。
劇場版アニメ『ルパン三世カリオストロの城』で銭形警部たちがカリオストロ城を囲んでカップラーメンを食べるシーンは、この事件へのオマージュですね。

初期の『仮面ライダー』シリーズは、この不安な時代を強く反映していると言われています。

西城秀樹や山本リンダが登場することからマンガ『ちびまる子ちゃん』はこの時代を背景として作られています。

1970年(S45)には沖縄が復帰し、大阪で日本万国博覧会が開かれました。 
1971年にはカップヌードルが発売開始されます。
そして1973年(S48)と1979年(S54)に石油危機(オイルショック)が襲います。
1974年にはセブンイレブン1号店が出来ました。
1978年に日中平和友好条約が結ばれました。    
    
この頃に生まれた人は「氷河期世代」と呼ばれ、現在35~40歳です。

「氷河期世代」は高度経済成長期の終盤から安定成長期にかけて生まれた世代で、冷戦の世界や好景気の時代を知っている「団塊ジュニア」とそれを知らない「ポスト団塊ジュニア」の世代に分かれています。
就職の時期に深刻な不況を迎え、フリーター、ニート、ひきこもり、派遣労働者、就職難民たちが多いため「ロストジェネレーション」とも呼ばれています。

団塊ジュニア世代(1972~生 現在40歳代前半)

世代人口は団塊世代の次に多く、団塊世代の子供世代です。
団塊世代の母親が24歳~28歳に出産した子どもたちが多いようです。

この世代が85年頃(15歳前後の高校生の頃)になると小遣いも増額し、この年齢層を狙った商品がヒットする確率が高いということから「イチゴ(15)世代」と呼ばれることもあります。
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大学入試は「受験戦争」と呼ばれるほどの競争を強いられ、
卒業時には「就職氷河期」に遭遇したため「貧乏くじ世代」とか「不運の世代」とも呼ばれています。

この世代の特徴としては、ほんの少しの神がかり的な成功者と、大多数の敗者のトラウマを抱える者とに分かれるとされます。
そのためか、些細なつまらないことをいつまでもこだわり続ける傾向にあるそうです。
躾と礼儀は厳しく教育されているので、上の者に理不尽なことを言われても実行する、根性論が通用する最後の世代でもあります。(意見には個人差があります。)

ポスト団塊ジュニア世代 (1975~生 現在35~40歳)

いじめや機能不全家族の問題はあったが、多くの親の年収はまだ増加傾向にあり、一般的に言えば安定した少年少女時代を過ごした世代です。
しかし、中高生時代にバブル崩壊が起こり、高卒時、大卒時は就職氷河期の真っ只中で、職探しに苦労しました。特に97年は「超氷河期」と呼ばれていました。

95年以降の携帯電話の普及により、新しいネット文化の担い手の中心になっています。

この世代の特徴としては、将来の先行きが見えない社会に対して希望を失っているというわけではなく、格差があっても仕方ないとする割合が高いという点で、すぐ上の団塊ジュニアと異なります。
親密な人間関係の重視こそがこの世代の生活価値の第一条件で、何よりも重要視しているのは家族との繋がりとされる、おとなしい世代と言われます。(意見には個人差があります。)