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『北斗の拳』©原哲夫・武論尊/講談社
天空にふたつの極星あり。
すなわち北斗と南斗。

森羅万象二極一対、男と女、陰と陽、仁王像の阿と吽。

国語教材しかり。文学的文章と説明的文章!!

文学的文章と説明的文章

小学校で学習した「やまなし」や「カレーライス」などが文学的文章、「『鳥獣戯画』を読む」などが説明的文章です。

文学的文章はフィクションであり、書かれている内容は事実とは限りません。
書いた人は作者と呼ばれ、最も主張していることは主題と呼ばれます。

一方説明的文章は事実や考えを説明しようとしたものです。
書いた人は筆者と呼ばれ、主張したいことは要旨と呼ばれます。

教科書の目次などを見れば、作者と書かれているか筆者と書かれているかで、この二つを見分けることができます。

受け技を極める

北斗神拳の源流は2000年前に生み出された北斗宗家の拳にあります。
この拳は極められた無敵の拳でした。しかしそれ故に受け技も極められて威を喪失しました。

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同じように文章も、作者や筆者の思想を表現するために極められたコミュニケーションの手段であり、それ故に読解の方法も極められています。

文学的文章と説明的文章は、まったく性質が異なるものです。
ですから、それぞれの読解の方法も違います。
文章を目の前にしたとき、その文章は文学的文章なのか説明的文章なのかをまず見極めましょう。
そして、それぞれに応じた読み方をすることによって、より速くより正確に理解することができるようになります。

国語の授業の大きな目的の一つは、このそれぞれの文章に応じた読み方を身につけることにあります。
この受け技を身につけることにより、テストでの高得点も期待できるのです。

文章の種類に応じた読解方法を身につけよう

国語の授業というと、教科書を読んでその内容を学ぶという印象があります。
しかしそれは間違いです。

例えば一年生に「ダイコンは大きな根?」という教材があります。
書かれている内容はダイコンの根はどこからどこまでかという話です。
これは理科の「植物のしくみ」の授業で学ぶべきことです。

国語は、テキストに書かれている内容を学ぶ教科ではありません。
テキストを使って、文学的文章と説明的文章それぞれの読み取り方を学ぶ教科なのです。

読解を制する者は入試を制する

高校入試の国語の問題は、説明的文章、コミュニケーション問題、語句、古文、文学的文章の問題に大きく分かれています。

この中で読解が必要な問題は、選択肢・抜き出し・短答の読解問題だけで約50点ほどの配点があります。
また記述問題も、読解した内容をもとにして書かせるものが多いことがわかっています。
なぜなら「自由に書きなさい」に対しては採点できないからです。

現代文の読解を制する者が入試を制するのです。