高校にとって、その生徒の卒業後の進路はとても重要です。
なぜなら、その高校の評価は、卒業生の進路で
決まるという面があるからです。
ですから、
より偏差値の高い大学に一人でも多く進学させるためには、
大学入試の変化に応じて、高校の授業も変わらざるを得ません。
そして、より「優秀な」学生を求める高校は、
当然、高校入試も変えていくでしょう。
そのため、公立高校の入試も、
大学入試を意識したものにせざるを得なくなります。
高校入試が変われば、当然それを意識して、中学校の授業も変わらざるを得ず、
中学校の授業が変われば、小学校の授業も変えざるを得ないのです。
この雪崩を起こすことがオオトリテエの狙いです。
去年、小学校の英語の授業にAIが搭載されたロボットが導入されつつあり、将来的にはALTに取って変わる可能性もあるという報道がなされました。(産経新聞 2018.8.24)
また、大学入試の英語では「読む」「聞く」能力に加え、「話す」「書く」力を測定するため、民間の検定試験を活用するということはご存じの通りです。
そして英語の限らず、これからのテストの解答方法としてCTB(Compyuter Based Testing)方式*1)が重視されてくるそうです。
前に、AIの導入により銀行などでリストラが進んでいることをお話ししました。
近い将来、私たちの授業も、知識・技能の伝達の側面はテスト作成や採点も含め、AIにとって変わられるかもしれません。
昔ながらの授業はもう通用しないし、そのような授業しかできない教師は、もう必要とされない時代がそこまで来ているかもしれません。
また、大学入試の英語では「読む」「聞く」能力に加え、「話す」「書く」力を測定するため、民間の検定試験を活用するということはご存じの通りです。
そして英語の限らず、これからのテストの解答方法としてCTB(Compyuter Based Testing)方式*1)が重視されてくるそうです。
前に、AIの導入により銀行などでリストラが進んでいることをお話ししました。
近い将来、私たちの授業も、知識・技能の伝達の側面はテスト作成や採点も含め、AIにとって変わられるかもしれません。
昔ながらの授業はもう通用しないし、そのような授業しかできない教師は、もう必要とされない時代がそこまで来ているかもしれません。
では私たちは、授業をどのように変えなくてはいけないのでしょう。
これが教育改革の「三つの柱」の中の「どのように学ぶか(指導方法や教科書の改善)」です。
文科省は、2014年「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について(諮問)」の中で、次のように説明しています。
これが教育改革の「三つの柱」の中の「どのように学ぶか(指導方法や教科書の改善)」です。
文科省は、2014年「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について(諮問)」の中で、次のように説明しています。
必要な力を子供たちに育むためには、
「何を教えるか」という知識の質や量の改善はもちろんのこと、
「どのように学ぶか」という、学びの質や深まりを重視することが必要であり、
課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)や、
そのための指導の方法等を充実させていく必要があります。
「何を教えるか」という知識の質や量の改善はもちろんのこと、
「どのように学ぶか」という、学びの質や深まりを重視することが必要であり、
課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)や、
そのための指導の方法等を充実させていく必要があります。
具体的に考えてみましょう。
例えば理科の授業では実験や観察をします。
教科書には、クックパッドに載っているお料理のレシピのように、実験や観察の手順が詳しく書かれています。
おそらく全国の理科の授業では、教科書の手順どおり実験が行われ、同じような結果が得られているでしょう。
今までは、そういった授業でよしとされてきた面があります。しかしこれでは、知識・技能を伝えたに過ぎません。
これからは、実際に実験をやらなくても、AIを使ってシミュレーションすればいいという時代が来るかもしれません。
大切なのは、その実験は何のために行うのか、です。
目の前にある「不思議な」事象に対し「なぜだろう」と疑問を持ち、
疑問を解き明かすために、理科の見方・考え方を働かせて科学的に思考し、「こうなんじゃないか」と予想や仮説をたて、
そしてその予想や仮説が正しいことを証明するために観察や実験を行っているわけです。
この事象との出会いから予想や仮説をたて、それを証明するための観察や実験を組み立てる一連のプロセスこそ、授業で最も重視しなくてはいけない内容だと思います。
シミュレーションでなく実際に実験を行ったとして、もしも班どうしで実験結果が違ったら、(これはありがちなことですね。)
それはなぜ違うのか、どちらが科学的に正しいのかを議論する……そんな授業もできそうです。
*1) CTB(Compyuter Based Testing)方式
教科書には、クックパッドに載っているお料理のレシピのように、実験や観察の手順が詳しく書かれています。
おそらく全国の理科の授業では、教科書の手順どおり実験が行われ、同じような結果が得られているでしょう。
今までは、そういった授業でよしとされてきた面があります。しかしこれでは、知識・技能を伝えたに過ぎません。
これからは、実際に実験をやらなくても、AIを使ってシミュレーションすればいいという時代が来るかもしれません。
大切なのは、その実験は何のために行うのか、です。
目の前にある「不思議な」事象に対し「なぜだろう」と疑問を持ち、
疑問を解き明かすために、理科の見方・考え方を働かせて科学的に思考し、「こうなんじゃないか」と予想や仮説をたて、
そしてその予想や仮説が正しいことを証明するために観察や実験を行っているわけです。
この事象との出会いから予想や仮説をたて、それを証明するための観察や実験を組み立てる一連のプロセスこそ、授業で最も重視しなくてはいけない内容だと思います。
シミュレーションでなく実際に実験を行ったとして、もしも班どうしで実験結果が違ったら、(これはありがちなことですね。)
それはなぜ違うのか、どちらが科学的に正しいのかを議論する……そんな授業もできそうです。
*1) CTB(Compyuter Based Testing)方式
試験における工程を全てコンピュータ上で行うこと、およびそれを行うサービスのこと。
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